弁護士になるまでの流れを確認しよう
弁護士はどういった段階を踏んでなれるものなのでしょうか。フローチャートを使って流れを説明しますので、今の自分の年齢や学歴等を踏まえてご確認ください。
弁護士になるまでの流れフローチャート
下の図をご覧ください。
以下、解説します。
法科大学院と予備試験
弁護士になるために、まず最初にクリアしなければならない関門は「法科大学院」か「予備試験」です。
法科大学院
法科大学院は大学卒の学歴が条件です。大卒が条件であり、入学試験にパスする必要があります。法科大学院は全国各地にあります。レベルも様々ですので、大学院ごとに難易度は異なります。
就学期間は法学部出身者が2年、その他の学部の者だと3年必要です。学費はおよそ300万円程度ですが、詳しくは大学院ごと調べる必要があります。
予備試験
予備試験は学歴制限はありません。中卒だろうが高卒だろうが、年齢の制限もありません。誰でも受けられる試験です。
毎年1回実施されます。年明けて3月ぐらいにその年度試験の募集要項が公示されます、試験は3次まであり、1次は7月中旬、2次は9月中旬、3次は翌年1月です。そして最終合格発表が1月下旬〜2月上旬。要綱入れたらほぼ1年中稼働していることになりますね。
司法試験
そして、それぞれ課程修了、最終合格できれば、いよいよ司法試験です。
司法試験は毎年1回、7月に実施されます。受験資格は法科大学院課程修了者か予備試験合格者です。司法試験は2つのいずれかの要件を満たしていれば受験資格はありますが、受験回数制限があります。大雑把に言って、最初の受験から5年or5回が限度ですので注意が必要です。
司法修習
司法試験に合格すれば晴れて弁護士…とはいきません。まだおあずけです。
1年間、公的機関(最高裁判所管轄)である「司法研修所」で研修があります。場所は埼玉県和光市1か所です。ここは弁護士だけでなく、裁判官や検察官といった、法曹三者の養成機関です。入所者はそれぞれ希望かあるのかないのかはそれぞれでしょうが、1年間の司法修習中にどの道に進むのかを決めていくのです。
ここでは講義を受けたり課題をこなしたり、弁護士・裁判官・検察官それぞれの実地研修があります。そして、最後に「二回試験」と呼ばれる試験に合格すれば課程修了、弁護士希望であれば弁護士会に登録してどこかの事務所に入るというパターンが一般的です。
まとめ
これが0から弁護士になるまでの流れです。こうやって見てみると、法科大学院か予備試験か、どちらのルートを選ぶのかが大事なのかがお分かりだと思います。
それぞれメリットデメリットありますが、「最短で弁護士になるには」という観点ですと、予備試験ルートがおすすめであると言えます。