弁護士になるために-予備試験合格に必要な勉強時間とは
弁護士資格を取得するための最短ルートが予備試験に合格して司法試験に挑むルートですが、ではその予備試験に合格するために必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか。
有数の難関試験であるということは皆さんご存知でしょうし当サイトでもそう言及していますが、その試験に合格するための時間も気になるはず。
こういったことは個人差がありますので、あくまで目安として参考程度にとどめておいてください。それでは、お話したいと思います。
初心者の独学で必要な勉強時間
司法試験予備試験合格に必要な勉強時間、初心者(法律の勉強をしたことがない方)の独学で3,000〜8,000時間程度と言われています。ずいぶん幅があるなと思われるでしょうが、それだけ個人差があるということなのでしょう。
1日の勉強時間は
これだけではいまいちピンとこない方も多いと思いますので、予備試験合格に1日何時間勉強すればよいかについてお話します。
社会人ですと、平日だとせいぜい3時間もできれば良い方だと思いますので3時間で設定してみます。社会人で1日平均3時間勉強できるとしますと、1,000日〜2,667日必要です。年数にして3年弱〜7年強。
こうやって見ると、かなり長い道のりであるということがお分かりだと思います。
ルート的には最短であるのは間違いない予備試験でも、初心者の社会人が独学だとこんなにも掛かってしまう。弁護士になる道は果てしなく遠いと感じてしまいますよね…
勉強時間の時短は可能
「初心者で独学の社会人」という条件を付けた勉強時間でしたが、この条件を外す、あるいは変えると数字も変わってきます。例えば、「初心者で社会人」はもう動かしようのないことですが、「独学」は外すことが可能です。
予備試験2000時間で合格も可能?
独学ではなく、予備校を利用すれば、大幅に時短は可能でしょう。予備校各社によってカリキュラムは異なります。まんべんなくスキなく勉強するカリキュラムを実施している予備校もあれば、インプットはほどほどにして大事な問題演習に時間を割くという合格のための効率性を高めたカリキュラムを実施しているところもあります。
予備校によっては、「1年で予備試験合格可能」とか「予備試験が2000時間で合格可能」と謳っているところもあります。それが可能かどうかは個人差ありますし、そもそもただの煽り文句であるかは分かりませんが、大幅な時短に寄与してくれるのは間違いないでしょう。
社会人にとって勉強時間の時短は合格を後押しする
社会人になって弁護士を目指そうと言っても、さすがに1日8時間も10時間も毎日続けて勉強するのは無理です。辞めなければ実現できない勉強時間でしょう。
そんな、思うような勉強時間を確保することが簡単ではない社会人だったら、時短は願ってもないことですし、弁護士への門戸も広がるというもの。
勉強時間がなくて弁護士をあきらめかけていたという社会人にとって、予備校利用は司法試験予備試験の合格を後押しするものと言って過言ではないです。
まとめ
このように、司法試験予備試験合格について、真っ向勝負したらこういう言い方はアレですが「玉砕必至」。独学で合格狙うとなると全然最短ではないですが、予備校ですとガラッと話は変わります。
だから、あれこれ頭を使わなければなりません。できるものは利用していかなければ。弁護士になるにはそれだけの困難さを極めるのです。できる範囲でラクした方が良いですよね?