予備試験の難易度はどのくらい?あらゆる角度から検証してみた

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予備試験の難易度はどのくらい?あらゆる角度から検証してみた

予備試験の難易度は高い

 

弁護士になるための最短ルートと言える予備試験。その合格の難易度はどのくらいなのでしょうか。

 

難易度の測る指標は、実は一つではありません。公式の統計データから測ることはもちろんですし、経験者からの印象でも可能だと思います。また、グループ内での比較も可能でしょう。

 

というわけで、司法試験予備試験の難易度を測るため、あらゆる角度から検証してみました。どれか一つでもあなたの参考になれば幸いです。

 

予備試験の合格率から

100%

 

まずは所管官庁が公表している統計データから難易度を測ってみましょう。難易度の指標で代表的なものは「合格率」だと思いますのでまずはご覧ください。

 

現時点での直近(令和元年度)から3年間遡った予備試験の合格率を一覧でまとめてみました。法務省のHPから引っ張ってきました。

 

 

 

年度 受験者数 合格者数 合格率
令和3年度 11,717 467 4.14
令和4年度 13,004 472 3.99
令和5年度 13372 479 3.58

 

あくまで直近3年だけですが、合格率4%前後で推移しています。100人受けて4人程度しか合格できないのですからね、なかなか厳しいものがあります。

 

予備試験段階別の合格率は?

上記のデータは最終合格率になりますが、3次まである各試験の合格率はどのくらいなのでしょうか。

 

これも法務省のHP内に出ていますが、1次の短答式、2次の論文式、それぞれ約20%です。そして3次の口述が90%。100人受験して80人がふるい落とされ、残った20人から16人がふるい落とされ、最後で1人落とされる場合がある。イメージ的にはこんな感じとお考え下さい。

 

法科大学院の競争倍率

参考資料として、予備試験ルートとは別のルートである法科大学院の入学倍率にも触れておきます。データが出ている最新の令和4年度データ。

 

文科省のHPでは、法科大学院の入学データが公表されていますが、競争倍率が大学院ごとに出ています。平成30年度の有力法科大学院の競争倍率一覧です。

 

一橋大学 5.22倍
筑波大学 4.41倍
専修大学 2.63倍
日本大学 4.24倍
上智大学 3.37倍

 

 

あくまで有名法科大学院だけピックアップしたわけですが、実はその他の大学院も同じようなものです。つまり、法科大学院の入学試験の倍率はおよそ4倍、4人に1人は入学できるということになります。合格率換算では25%というところでしょうか。

 

予備試験よりははるかに潜り込みやすいですよね。もっとも、現行制度では後先考えれば予備試験ルートの方が有利と言えますが(「予備試験ルートがなぜ弁護士になる最短ルートなのか?」参照)。

 

予備試験と旧司法試験との比較

予備試験について世間はどう思っているか

 

予備試験は旧司法試験よりも若干難易度が落ちると言われています。予備校講師でこういわれる方は多いです。

 

予備試験は、その旧司法試験と類似性が非常に高く、試験時期や選抜方法は共通で試験科目もかなりの部分で重複していますが、現行制度では予備試験後に本番の司法試験が待ち受けていることから、難易度は意図的に落としているのかもしれません。

 

管理人の感想

ひとりごと

 

旧司法試験よりも難易度は落ちているとはいえ、予備試験も十分国家試験最高クラスの難易度だと思います。

 

私、実は旧司法試験の受験生でありまして、その難易度は熟知しています。

 

その見地から問題文を比較してみると、短答問題は確かに難易度は落ちているように思います。旧司法試験は憲法・民法・刑法の3科目だけでしたが、非常に難しかった記憶があります。知識云々もそうでしたが、頭の回転の速さを問われるパズルのような問題が良く出題されていました。

 

論文試験についてですが、予備試験の方が問題文が長いと思いますが、実際解いてみないと何とも言えません。今はもう無理ですが。

 

ただ、旧司法試験よりも難しいということはないと思いますし、予備試験の方が簡単だという講師の方はいらっしゃいます。

 

他の法律資格試験と難易度を比較

他資格試験と比較

 

法律資格試験は何も司法試験・予備試験だけではなく他にもあります。が、やはり予備試験がもっとも難易度が高い試験と言えるでしょう。

 

他の法律資格試験と比較してみました。

 

資格試験名 難易度(10段階)
予備試験 ★★★★★★★★★★
宅地建物取引士試験 ★★★
行政書士試験 ★★★★★
司法書士試験 ★★★★★★★★

 

管理人の主観による部分がかなり多いかもしれませんが、予備試験を10とすると以上の数値になりました。

 

最終的に司法試験合格を目指している方の中には、段階的に行政書士や宅建から挑戦している方がいらっしゃるようです。

 

それが正しいルートだとは特に思いませんが、法律資格では最高峰であることは疑いもありません。

 

まとめ

以上、予備試験の難易度について、複数の視点から見てみました。

 

こと難易度という視点で見ていくと、予備試験は非常に高度ということをご理解いただければと思います。

 

もっとも、難しい試験であるということは皆さん十分ご理解されていると思いますし、きっと「なるほどね」と思う方がほとんどだと思います。

 

簡単にはいかないと思いますが、しっかり準備すれば社会人でも十分戦える力は身に付くと思います。健闘をお祈りします!

 

 

 


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